電力需給ひっ迫とLNG在庫管理
2020年12月から2021年1月にかけて全国的な電力需給ひっ迫が顕在化してます。理由は寒波の中のLNG在庫不足です。 電力広域的運営推進機関は1月6日に非常災害対応本部を設置、一般送配電事業者に対する融通指示、発電事業 …
Analysis & Forecast for Power Industry
2020年12月から2021年1月にかけて全国的な電力需給ひっ迫が顕在化してます。理由は寒波の中のLNG在庫不足です。 電力広域的運営推進機関は1月6日に非常災害対応本部を設置、一般送配電事業者に対する融通指示、発電事業 …
今回の電気事業法改正の最大の眼目は、広域的運営推進機関(OCCTO)に新しく資金調達機能が与えられたことです。OCCTOは本来、自ら設備を建設することはなく、したがって多額の資金調達を必要としない組織でした。しかし今回、 …
今回は託送情報(より具体的にはスマートメーターの30分データ)についてみてみましょう。 まず託送情報に関する現在の扱いをふり返ります。現行法23条(禁止行為等)では託送情報の目的外利用は禁じられています。したがってス …
この通常国会には電気事業法改正案が提出されます。法案は電気事業法(附則を含む)、FIT法、NITE法、JOGMEC法の改正案(いわゆる「束ね法案」)となります。今回から電気事業法改正案の内容をみていきたいと思います。 …
2020年1月の通常国会に上程する電気事業法改正に向けて、経産省は各委員会の検討内容のとりまとめを行っています。 この中で電力関係者がとまどっているのは分散型グリッド(マイクログリッドとも表現されます)のライセンス化です …
前稿では台風15号による千葉県停電が長期化した理由について、一般的な観点から記載しました。ここでは東電固有の理由について類推してみたいと思います。 台風被害予測の不備 電力会社の配電設備(電柱・配電線・柱上変圧器等)の設 …
台風15号による停電は千葉県のほぼ全域におよび、9月9日の発生以降、長期化の様相を呈しています。今回の停電では東京電力パワーグリッド(東電PG)の復旧見通しが二転三転し批判を浴びています。ここではまず、停電復旧が長期化す …
2018年11月7日、東京電力パワーグリッドとNTTデータは、有限責任事業組合グリッドデータバンク・ラボ(以下、GDBL)を設立しました。この動きに刺激された関西電力・中部電力も2019年3月、参画を実現し、同組合は現在 …
東京電力ホールディングス(以下、HD)の取締役人事が電力業界の注目を集めています。東電パワーグリッド(以下、PG)の金子禎則社長は2019年6月の株主総会後、親会社であるHDの取締役を辞任する予定となっています。 東電フ …
日本卸電力取引所(JEPX)は2019年5月22日に、間接送電権のオークションを開始しました。この制度は内容と背景が複雑で、電力業界でも正しく理解されている方はごく少数です。経産省、広域機関、JEPX…。どの資料を読んで …
電力広域的運営推進機関は10月25日、北海道ブラックアウトに関する中間報告をまとめました。この内容によると、9月6日のブラックアウトに至る経緯は下記の通りです。 3:08 苫東厚真2,4号機が停止(116万kW) 北本連 …
北海道のブラックアウトについては、多くの専門家やメディアが原因について言及しています。残念ながら、多くが必ずしも正確ではありません。本HPでは苫東厚真発電所の緊急停止に伴う周波数低下があまりに大きく急激で、ブラックアウト …
2018年9月6日午前3時8分、北海道胆振地方で最大震度7の地震が発生、北海道電力苫東厚真火力1号(35万kW)、2号(60万kW)、4号(70万kW)の各発電機(合計165万kW)が緊急停止しました。これにより周波数が …
首都圏の送配電設備は健全か? オリンピックを控え、このような問題提起が行われています。昨年の東京電力新座洞道火災は敷設後32年を経過したOFケーブルから火災が発生したもので、投資抑制の副作用が顕在化したのではないか、と懸 …
改正電気事業法により、電力会社は2020年度に送配電事業を分離します。すでに国の資本が投入された東京電力では、2016年度に発電・送配電・販売の各事業を分社化しています。 発送分離は正しい政策なのでしょうか? 発送分離と …